白帝社 中国語文法の意味とかたち 「虚」的意味の形態化と構造化に関する研究 木村英樹 著

中国語文法の意味とかたち

――「虚」的意味の形態化と構造化に関する研究――


 編著者:
  木村英樹 著
 サイズ/ISBNコード:
  A5判・362p/ 978-4-86398-097-6
 定価:
  本体3800円+税
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【内容紹介】
現代中国語の文法的現象と呼び得る諸々の事象を取り上げ、長らく明らかにされてこなかった文法的意味と形態、
  および文法的意味と構造の対応のありようを明らかにする。

取り上げる文法的現象と文法的意味には、統語論、構文論、談話文法、さらには語用論のレベルに属するものを含む。

テーマは、ダイクシス、アスペクト、ヴォイス、およびいくつかのタイプの構文に関わるもの。

自然言語の多様性と普遍性の観点に立って進められる考察と分析、およびそれらから導かれる結論は、孤立語に おける
文法というもののあり方を知るうえで重要な知見を提供し、中国語学のみならず他の言語の文法研究や対照研究にとっても有益である。

巻末に索引を付す。

目次より


第Ⅰ部 ダイクシスをめぐって:
第1章 指示詞の意味機能/
第2章 指示詞の連接機能/
第3章 指示詞のダイクシス/
第4章 三人称代名詞の敬語制約/
第5章 疑問詞の意味機能

第Ⅱ部 アスペクトをめぐって:
第6章 北京官話における「実存相」の意味と形式/
第7章 動詞接辞“了”の意味と機能論的特性

第Ⅲ部 ヴォイスをめぐって:
第8章 ヴォイスの意味と構造/
第9章 北京官話授与動詞“给”の文法化

第Ⅳ部 構文をめぐって:
第10章 “的”構文の意味と構造/
第11章 二重主語文の意 味と構造 /
第12章 “有”構文における「時空間存在文」の特性